株式市場や外国為替市場、債券市場、商品市場(コモディティ市場)などの金融市場では、価格(株価など)から計算してボラティリティを数値化することがあります。価格の動きは、緩やかな動きの時や、急騰・急落など激しい動きの時がありますが、その動きの大きさ、すなわち、価格や値動きの率の変動の大きさを表す指標としてボラティリティが使われます。ボラティリティのテクニカル指標は、計算の方法によって様々考えられますが、以下の2つが代表的な指標です。
価格の変動度合いによってボラティリティは大きくなったり小さくなったりします。価格の変動が緩やかであればボラティリティは小さくなりますし、激しければ大きくなります。ただし、永久に変動が激しいことはなく、いずれ緩やかになります。一方、緩やかな変動も永久ではなく、いずれ激しくなります。ゆえに、ボラティリティは、ある程度で上下します。
ボラティリティを示すテクニカル指標は、オシレーター系指標に属されることが多いですが、買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標ではありません。ボラティリティを示すテクニカル指標が高い水準を示している時は、価格の動きが激しいため、短期売買向きの相場と言えますが、判断を間違えれば大きな損失につながりやすいですし、ボラティリティを示すテクニカル指標が低い水準を示している時は、価格の動きが緩やかであるため、利益も損失も出にくいです。
金融ショックなど起これば、価格の動きが激しくなるため、ボラティリティは跳ね上がります。ゆえに、ボラティリティのピーク時の逆張りは効果的になりやすいですが、過去の水準などと照らし合わせながら、必ずピークを確認できるまで、加えて、その時に短期のトレンドが転換したかどうかを確認してから、トレードするのがいいと考えられます。
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
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