下降トレンドの一般的な定義として、価格がジグザグに動きながら安値を更新していく一方で、一時的に上昇した場合でも、その前に上昇した時に形成した高値を上抜けずに進んでいくことをいいます。
下降トレンドは、上記の定義の状態を維持している間は、本質的に下降トレンドは変わらないと考えることができます。すなわち、前に形成されている高値を上抜けずに推移している間は、下降トレンドが継続していると見るのが一般的です。ただし、この状態が崩された場合には、下降トレンドの終わりが警告されたことになります。
前の高値を突破されると上昇への前兆と考えられます。安値更新と高値を上抜けない連続で形成された波の中断は、長期トレンドの反転が起こる可能性を示唆していますが、それが完全に確定したということではありません。
下降トレンドは、トレンドラインで定義されることが多いです。下降トレンドラインは、下降トレンドを形成する波の高値と高値を結んだラインです(「サポートライン」とも呼ばれる)。トレンドラインは何年にもわたることがあります。トレンドラインに平行な線の間で価格が反転しやすく、それが繰り返されやすい傾向があります。このトレンドを包み込むトレンドラインをトレンドチャネル(または「レジスタンスライン」)といいます。
下降トレンドライン(サポートライン)と、トレンドチャネル(レジスタンスライン)には、以下の法則があります。
ただし、下降トレンドライン(サポートライン)と、トレンドチャネル(レジスタンスライン)は、多くの投資家が重要視しているため、この法則を過大評価していることが多いです。そのため、トレンドが長引いた時は、トレンドラインを引き直すなどの対応が必要です。例えば、トレンドラインを突破したにも関わらず反転(上昇トレンド入り)しなかった場合などは、トレンドラインを引き直す必要があります。トレンドが長引けば、幾度となく下降トレンドライン(サポートライン)を突破されることはあります(だましも多いということです)。トレンドラインは、事後的に描くとそれらしく見えますが、それまで使っていた下降トレンドライン(サポートライン)を突破した時はだましが多くなる点も注意が必要です。
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