1日の取引の中でついた最も安い価格というのは、相場の節(ふし)となりやすい傾向があります。
例えば、ある銘柄の株価が1000円だったとして、その銘柄がその日に大きく売り込まれて、株価が990円まで下落した後、993円まで戻ってその日の取引を終えたとします。この場合、その日の安値は990円となります。
この990円という株価ですが、この銘柄を手掛けていた投資家は、この銘柄が990円なら安い、もしくは990円は売られすぎだからこれ以上は下がらないだろうと思って買いを入れて相場を戻したわけです。もしくは、この銘柄を売りで仕掛けていた(相場が下がれば儲かる取引)投資家が、これ以上は下がらないだろうから買戻すか・・・と思って手仕舞った価格になるわけです。ですので、その日につけた安値は相場の節となりやすいのです。違う言い方をすれば下値のメドとなります。
下値のメドがわかれば、株は買いやすくなります。例えばこの銘柄の場合は、株価が990円で反発したので、990円で買いが入りやすくなると判断できますので、その近辺で買えることが出来れば利益が出やすくなります。
ただし、気を付けておかなければならないのは、もしその安値を株価が下抜けてしまったら、下げは加速することになります。「ここが節ではなかったんだ」と思った投資家が、これ以上下がったらたまったもんじゃない!と持っている株を売ってきますので、節の価格を株価が割ると、割れた方向に加速して進んでしまうので注意が必要です。
その他「テクニカル分析」に関する記事は以下。
株式投資初心者の方から中・上級者の方まで、全ての投資家に必要な投資情報を詳しく解説したサイトです。投資信託やデリバティブ、経済学の内容も充実。
IMM投機筋ポジション・投資部門別売買状況・裁定取引の推移・信用残の推移・株価指標・債券・為替の動向まで、投資をする際に見ておきたいデータを集めたサイトです。
マーケット動向をブログ形式で随時更新。日々の投資の参考にご活用ください。
仮想通貨を1からわかりやすく徹底解説(動画付き)!投資情報からトレード手法まで、仮想通貨をはじめるならここから!