ADXRは、以下の計算式で算出するか、ADXをN日間移動平均線して算出します。
※Nは14日、または28日とするのが一般的です。
DMIでは、ADXに加えて「ADXR」を併用することも多いです。ADXRは「14日」で設定しますが(つまり上の計算式のNを14日にする)、ADXRはADXより長い日数で設定されることが多く、ADXRの方は「28日」で設定することが多いです。また、ADXを「7日」や「8日」で設定した場合は、ADXRを「14日」で設定することが多いです。ただし、この場合も設定を短期にすれば反応が早くなりますが、「だまし」となる可能性も高まりますので注意が必要です。
ADXRは、ADXの補完として使うのが一般的です。ADXは上向きに推移していれば値動きに勢いがついてきたことを示しますが、それを判断するための目安として用いるのがADXRです。つまり、ADXとADXRの2本の線がゴールデンクロスするか、デッドクロスするかを判断の材料とします。
ADXRはDMIを構成する指標の中の一つであるため、DMIを構成する+DIと-DIという指標と一緒に見る必要があります。+DIと-DIは価格の方向性を示します(+DIと-DIの詳しい解説は「DMI(方向性指数)の見方と使い方・設定(パラメーター)・テクニカル指標」参照)。
+DIと-DIは価格の方向性を示します。詳しくは、「全体の振れ幅に対する方向性を持った動きの割合」ですが、+DIと-DIは、ともに0から100%の範囲で推移します。
+DIと-DIは、磁石の+と-のように、逆相関で動く特徴があります(ただし完全ではない)。ゆえに、+DIが上昇している時は-DIは低下しており、-DIが上昇する時には+DIは低下する傾向にあります。上向きの方向か下向きの方向か、+DIと-DIの5つでどちらのエネルギーの方が強いのかを示すのがDMIです。それに加えて、勢い(モメンタム)を表すのがADXです。トレードツールでDMIを表示させた時、±DIだけ表示されるツールもあれば、ADXを加えて3本で表示しているツールもあります。
それぞれの見方は以下の通りです。
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
その他「テクニカル分析」に関する記事は以下。
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