ストキャスティクスは、ジョージ・レーン氏が開発した指標で、%K、%D、%SDという3つの指標を組み合わせて売買の判断をします。例えば、%Dと%SDを組み合わせたり、%Kと%Dを組み合わせて売買の判断をします。%Dと%SDの組み合わせはシグナルが少し遅れることから「スローストキャスティクス」と呼ばれ、%Kと%Dの組み合わせはシグナルが早く出るので「ファストストキャスティクス」と呼ばれています。
ストキャスティクスは、直近の終値とN日間の絶対的な価格レンジを比べてモメンタムを測っています。
例えば、10日のストキャスティクスであれば、今日の終値と過去10間の最安値の差を、過去10日間の最高値と最安値の差で割ったものとなり、それを100倍して計算されます。
%Dは%K(デフォルト値=3日)の単純移動平均です。
%SDは、%D(デフォルト値=3日、週足なら3週間)の単純移動平均です。
ストキャスティクスの上記の計算式のNの値は、5日、9日、14日などを使うのが一般的です。週足の場合は、9週や14週を使うのが一般的です。MやYの値はデフォルトでは3日ですが、この期間をズラすと、全体の売買ポイントがズレやすくなるので、基本的にはあまりイジらないです。ストキャスティクスは、一般的に期間を長く設定することは珍しく、基本的には短い期間の売買を目的に作られた指標という面があるため、あまり長い期間を設定してもストキャスティクスの利点が損なわれやすくなると考えられます。
ストキャスティクスの%K、%D、%SDという3つの指標は、ともに0%から100%の間で推移します。それぞれ価格が上昇すれば上がり、下降すれば下がります。それぞれ極端に高い数値が出れば買われ過ぎ、極端に低い数値が出れば売られ過ぎを示します。ただし、価格の上昇・下降が続いている状況では、0%や100%で張り付くこともあります。
ストキャスティクスは、長い期間のチャートを見る場合は、%Dと%SDの組み合わせであるスローストキャスティクスを用い、短い期間のチャートを見る場合は、%Kと%Dの組み合わせであるファストストキャスティクスを用いるのが一般的です。それぞれの売買シグナルは「ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスの違い」のページを参照してください。以下では、一般的なストキャスティクスの見方を示します。
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
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