ペンタゴンチャートは、チャート上に左から右へ描き足していきます。チャートは、価格と時間が左から右へ描かれおり、ペンタゴンチャートもそれと同様に描き足していきます。価格はペンタゴン(五角形)の中を動きますが、時間とともに価格は今のペンタゴンの中から出て行く動きとなります。価格が出て行くペンタゴンの辺に、次のペンタゴンを描き足していくことになります。
例えば、BCの辺から価格が入ってきたとします。
この場合、AE、ED、CDのいずれかの辺から価格は出て行くことになります(青矢印の方向へ出て行く)。出て行ったいずれかの辺から新たなペンタゴンが描き足されます。この場合、AEから価格が出て行けば上昇トレンド、EDであれば持ち合い(保ち合い)相場、CDであれば下降トレンドになると予測されます。
ただし、ABの辺から出て行きにくいとされています。というのも、チャートは価格と時間が左から右へ描かれおり、ペンタゴンチャートもそれと同様に描き足していきます。ゆえに、この場合、ABの辺から価格が出て行くとペンタゴンが時間の流れとは逆方向に描かれることになり、時間の流れが逆になってしまう、すなわち「時間の逆行」となってしまうため、これは起こりにくいとされています。
ゆえに、例えばBCの辺から価格が入ってきて価格が急上昇してABの辺に接近したとしても、このABの辺が強力な上値抵抗線として機能すると考えられます。
ペンタゴンチャートが逆に作図されている場合は、この逆のことが言えます。
「時間の逆行」の観点から、茶色の方向に価格は出て行きにくいとされています。この場合、茶色の方向の辺が下値抵抗線として機能すると考えられます。
「時間の逆行」が起こるということは、考えられることとしては描いたペンタゴンが小さ過ぎる場合です。ペンタゴンが小さいと「時間の逆行」は起こりやすいです。その場合、ペンタゴンの描き方の信頼性が失われますので、引き直しが必要となります。ペンタゴンの大きさや位置が適切であれば「時間の逆行」が起こらずに適切に推移していきやすいです。
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