1日の取引の中でついた最も高い価格というのは、相場の天井となりやすい傾向があります。
例えば、ある銘柄の株価が1000円だったとして、その銘柄がその日に大きく買われて、株価が1100円まで上昇した後、1050円まで戻ってその日の取引を終えたとします。この場合、その日の高値は1100円となります。
この1100円という株価ですが、この銘柄を手掛けていた投資家は、この銘柄が1100円なら高い、もしくは1100円は買われすぎだからこれ以上は上がらないだろうと思って売りを入れて相場を戻したわけです。ゆえに、その日につけた高値は相場の天井となりやすいのです。違う言い方をすれば上値のメドとなります。
上値のメドがわかれば、株は売りやすくなります。例えば、この銘柄の場合は、株価が1100円で反落したので1100円で売りが入りやすくなると判断できますので、その近辺で売れば利益が出やすくなります。
ただし、気を付けておかなければならないのは、もしその高値を株価が上抜けてしまったら、上げは加速しやすくなります。「ここが天井ではなかったんだ」と思った投資家が買ってきやすくなりますので注意が必要です。
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