%Rオシレーター(読み方:ぱーせんとあーるおしれーたー|別名:ウィリアムズ%R)とは、「ラリーウィリアムズの%R」とも呼ばれる、米国の著名システムトレーダーである、ラリーウィリアムズ(Larry Williams)氏が考案したオシレーター系指標(オシレーター系のテクニカル指標)で、ある期間内の最高値と最安値の間で、現在の価格がどの水準に位置しているのかを示す指標です。「%R」の「R」は”レンジ”という意味です。
%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の計算式は以下の通りです。
上記の計算式ですと、価格の動きと%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の動きが逆になりますので、方向を揃えるために、以下、当ページではこれをマイナス1倍した値で解説します。一般的なトレードツールで%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)を表示させた場合も、価格の動きと%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の方向を揃えるために、マイナス1倍で計算・表示していることが多いので、それが一般的と判断してもらって差し支えないと思います(トレードツールによっては、マイナス1倍ではなく、単に%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の縦軸の向きを逆にしているだけの場合もあります)。
%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は、0%からマイナス100%(-100%)で推移します。
※ただし、%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の0%や-100%は、相場の完全なピークやボトムを意味するものではありません。
加えて、以下の見方も一般的です。
オシレーター系指標としてはRSIが代表的ですが、%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)もRSIと同様に、価格の振れを調べる指標です。ただし、RSIより価格の小さな振れにも反応しやすい特徴があります。これは、高値と安値を計算で使用しているためです。%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は、現在の価格がN日間の最高値から最安値までのどの水準に位置しているのかを示す指標ですので、N日間に価格が下落せずに上昇している状態であれば、%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は上で張り付いた状態(0%に張り付いた状態)になり、N日間に価格が上昇せずに下落している状態であれば、%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は下で張り付いた状態(マイナス100%に張り付いた状態)になります。
%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の設定(パラメーター)は、5日間か20日間にするのが一般的です。%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は、その計算の特徴上、上下に激しく振れやすいため、指標が見にくくなりますので、少し長めに20日間にするのが最もポピュラーです。ただし、それ以上長い期間を設定してしまうと指標の特性が失われやすくなります。
%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は、ストキャスティクスの%Kに近いもので、基本的には短期売買向きのテクニカル指標です。というのも、計算式に高値と安値を使っているため、価格の反転の目安としても見ますが、価格の勢いを見ることに重点が置かれている指標です。短期の価格の勢いを重視しながら反転の目安を見る短期トレード向きの指標ですので、設定(パラメーター)を長い期間にするのは、あまり意味がないと言えます。基本的には日足以下のチャートで使うべき指標です。
%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)の逆行現象、すなわち、ダイバージェンスやコンバージェンスは、ほとんど意味がありませんので、ダイバージェンスやコンバージェンスを見る場合、オシレーター系指標だからと言って、%Rオシレーター(ウィリアムズ%R)は利用しない方がいいです。トレードの判断材料にはならないです。
→1から学ぶテクニカル指標(姉妹サイト「投資戦略」より)
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