すなわち、チャート上の価格がテクニカル分析の理論とは逆の方向へ動くことを指します。テクニカル分析とは、過去の価格の値動きを分析して、これからの価格の値動きを予測する分析方法ですが、その予測に反した動きをすることを「だまし」といいます。
例えば、ゴールデンクロスは上昇トレンドへの転換のシグナルで一般的に買いシグナルとなりますが、これに反して価格が下がった場合や、デッドクロスは下降トレンドへの転換のシグナルで一般的に売りシグナルとなりますが、これに反して価格が上がった場合などが「だまし」です。
また、テクニカル指標においても同様で、例えば、RSIは70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと判断されますが、70%以上でさらに価格が上昇した場合や、30%以下でさらに価格が下落した場合などが「だまし」です。
チャート上で「だまし」が起きた場合、反対方向へ大きな動きをする可能性があることを示唆します。
「だまし(だましシグナル)」は、聞こえは悪いですし、理論とは逆の方向へ動くので印象は悪いですが、むしろ反対方向への信頼のおけるシグナルとして捉えることができます。例えば、チャートで買いシグナルが出たのに、それが「だまし」となり、価格が下がってしまった。これは上方向に相場が付いていかなかったことを示すため、「だまし」がいい売りシグナルになったと捉えることができるからです。
例えば、上記のようなボックス相場(レンジ相場)を価格が上方向へブレイクアウトしたが、すぐに「だまし」になる場合があります。その場合、急激な反動となる場合があるので注意が必要です。通常、上方向へのブレイクアウトが有効であったとするなら、ボックス相場の下限までは相場は戻りにくいですが、ブレイクアウトがだましであった場合、その下限を割るような急激な下落がすぐくる可能性が高まります。ブレイクアウトがだましであったと気づいた投資家が売りを入れたり、買いを手仕舞うからです。さらにボックス相場の下限で入れていたストップ・ロス・オーダーも巻き込む展開となれば、下げがキツくなりやすいので注意が必要である一方、いい売りシグナルとなりやすい点はおさえておきたいです。
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