ペナント型には、「上昇ペナント型」と「下降ペナント型」があります。
「上昇ペナント型」
「下降ペナント型」
「上昇ペナント型」と「下降ペナント型」の詳しい解説は「上昇ペナント型・下降ペナント型の見方」を参照してください。
ペナント型は、チャート上でそれが形成される前のトレンドと同じ方向に価格がブレイクアウトするのが一般的です。というのも、ペナント型というのはそれまでのトレンド中の揉み合い期間で、トレンドの休止期間を示す型であるため、価格はその後、以前のトレンドと同じ方向に動く可能性が高いとされています。例えば、上昇ペナント型であれば、1-3週間程度の上昇トレンド中の揉み合い期間となります。よって、ペナント型の中で価格が揉み合った後には、以前のトレンドと同じ方向に価格がブレイクアウトしやすいです。
これらのことから、ペナント型の形成の後に以前のトレンドとは違う方向に価格がブレイクアウトすれば、それがペナント型の「だましシグナル」となります。例えば、上昇ペナント型であれば、上昇ペナント型の後に価格が下方向にブレイクアウトした場合、下降ペナント型であれば、下降ペナント型の後に価格が上方向にブレイクアウトした場合が「だましシグナル」となります。
この「だましシグナル」は、ペナント型の反対側のトレンドラインを価格が抜いてこない限りは有効となります。すなわち、上昇ペナント型で価格が下方向にブレイクアウトした場合は、上昇ペナント型の上のトレンドライン(レジスタンスライン)を価格が上抜いてこない限りは有効です。下降ペナント型で価格が上方向にブレイクアウトした場合は、下降ペナント型の下のトレンドラインを価格が抜いてこない限りは有効となります。
ペナント型で期待とは逆方向に価格がブレイクアウトする上記の「だましシグナル」が出た場合、一般的に価格はブレイクアウトした方向にトレンドが出やすくなります。大きなトレンド反転のシグナルとなることもあります。ただし、必ずトレンド反転のシグナルとなるわけではないため、上記の「ペナント型の反対側のトレンドラインを価格が抜いてこない限りは有効」として相場を見ておくべきでしょう。もし、「ペナント型の反対側のトレンドラインを価格が抜いてきた場合」は、ペナント型のだましシグナルが「だましシグナル」となったと解釈できます。
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