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ミンスキーモーメントとは

ミンスキーモーメントとは






ミンスキーモーメントとは

  • ミンスキーモーメント(英語:Minsky Moment)とは、「ミンスキーの瞬間」とも呼ばれる、経済危機の特徴を研究していた経済学者「ハイマン・フィリップ・ミンスキー(シカゴ出身)」の名にちなんでつけられた、投機等によって生じた債務の悪循環によってキャッシュフロー(現金の流れ)が問題を抱え、経済縮小が起きる転機のことです。



なぜ経済が縮小する?その理由

ミンスキーは、資本主義の経済において、安定的な状態が続いている中で投機的金融元本返済はできないが金利分は支払える状態)や、ポンツィ金融(通常のキャシュフローでは金利分も支払えない状態)の比重が高まると、経済は不安定な状態になるとしました。ポンツィ金融とは「ねずみ講」的な金融を指します。低金利で資産価値が上昇する安定的な経済が続いている中では、キャッシュフローを上回る債務があるのにさらに債務を増やしたり、将来のキャッシュフローの増加を期待して債務の借換えを続ける主体が多くなりやすく、こういった債務の悪循環によってレバレッジ(少額の資金で大きな金額を動かすこと)や資産価値が高くなっていき、いずれ信用市場がクラッシュして経済が縮小するとしました。この経済縮小が起きる転機(ポイント)のことを「ミンスキーモーメント」といいます。






ミンスキーモーメントの特徴

ミンスキーモーメントのポイントでは、金融のカウンターパーティーは事前の提示額が高く値をつけることができないために、市場の流動性が急速に落ち込みます。流動性が落ち込むということは、売りたい時に売れない状態になるということですので、慌てふためいた投資家が資産売却に走ります。投げ売りが始まって資産価格は暴落、投資家は債務超過に陥ります。ミンスキー・モーメントは、長い繁栄と借金による投機を促す投資価値の増大の後にやって来るとしています。




金融不安定性の段階

ミンスキーは、金融が不安定になる段階を次のように説明しています。

  • 資本主義の経済において安定的な状態が続いていると投資家はリスクをとる。
  • リスクを積み増す。
  • リスク相当のリターンが得れなくなるまでリスクを取り続ける。
  • 何かのショックでリスクが増大する。
  • 慌てふためいた投資家が資産を売却する。
  • 資産価格暴落。
  • 投資家が債務超過に陥り破産する。
  • 投資家に融資していた銀行が破綻する。
  • 中央銀行が民間銀行を救済する








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