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デノミネーション

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デノミネーション

  • デノミネーション(denomination 略称:デノミ)とは、通貨単位の名称を一律に変更することです。主に、ハイパー・インフレになって通貨の価値が急激に下がった国で行われる措置です。例えば、日本円を1/100デノミネーションするとすれば、現在の100円を1とする新しい通貨単位に変更されることになります。



デノミの成功例

ドイツは、第一次世界大戦時にハイパーインフレになりました。パン一斤買うのに1兆マルク必要な状態となっていました。そこでドイツはデノミを行いました。 1兆マルクを1(ライヒス)マルクに通貨を切り下げたのです。デノミは、単に通貨の単位を変えるだけのことですが、それまでハイパーインフレで物価がどんどん上昇していたのを目の当たりにして怖くなっていた人々は、1兆マルクが1(ライヒス)マルクになったことで、一気にモノの値段が安くなった気になり、インフレが解消していきました。




デノミネーションの失敗例

デノミネーションは、ドイツだけでなく、これまで、過度なインフレにより経済が混乱した、ルーマニア(2005年)、ジンバブエ(2008年)、北朝鮮(2009年)、トルコでも行われ、2018年8月にはベネズエラでも行われました。


北朝鮮の場合は、経済対策のために、自由に農産物を売っていい市場を一部認める政策をとりました。すると、その政策により市場で農産物を売って儲けれた人と儲けれなかった人が出てくることとなり、格差が生まれることとなりました。これはいけないと、その格差をなくすために北朝鮮は100ウォン→1ウォンへデノミネーションを実施しました。さらに古いウォンから新しいウォンへ交換できる量に制限もつけました。新しいウォンへ交換できる量に制限をつければ、お金持ちの人が持っているたくさんのお金は、その一部しか交換できないこととなり、実質的に彼らのお金を紙クズにすることができるので・・・

ですが、この政策に国民は激怒。暴動も起きたようです。そこでそれを鎮めるべく、新たに政策が打たれました。

その政策は、”今後の給料は今まで通りでよい”というものでした。要するに、今まで給料で10000ウォンもらっていたのなら、デノミネーション後も10000ウォンでいいと・・・。これにより、通貨の価値は1/100になったのに給料はそのまま・・・ということになったのです。この場合、給料はデノミネーション後に100倍になったことになります。これに気をよくした国民は、需要が旺盛となり急激なインフレとなってしまったのです。これがデノミネーションの失敗です。


ジンバブエの場合は、2008年に通貨の単位を10桁切り下げましたが、インフレを抑えきれず、2009年にはさらに12桁の切り下げを行いました。それでも通貨の信用は回復せず、結局通貨は廃止になりました。

アフリカにあるジンバブエ共和国という国は、その昔イギリスの植民地だったのですが、独立してムガベ大統領という人物が国を運営することとなりました。ただ、このムガベ大統領、経済に関してはあまり詳しくない方でした。

国にお金がない?だったらお金を刷ればいいじゃないか!お金をたくさん刷って、それでモノを買えば国は豊かになる!

そう考えたムガベ大統領は、お金をどんどん刷っていきます。ただ、お金の量を増やせば、どんどんインフレになっていきますので、ジンバブエは物価がどんどん上がっていきました。物価が上がると国民の不満は高まります。何を買うにしても高くなりますから・・・そこでムガベ大統領は、「モノの値段はこれ以上、上げてはならない!」という命令を出しました。

モノの値段を上げてはならない・・・

そうなると商人はモノを売っても儲からないので商品を売るのをやめます。店に商品がなくなっていったのです。ただ、商品を欲しいという需要はありますので、商品は闇市で売られることとなりました。高値で・・・
闇市で高値で商品が売買されるので、ジンバブエはさらにインフレが加速してしまったのです。

当時、ジンバブエで使われていた通貨はジンバブエドルです。上記のことから、過度のインフレとなって物価が急激に上昇してしまったので、ジンバブエドルは通貨価値が急激に下がり、通貨としての信用を失い、誰も受け取らなくなってしまいました。大混乱となったのです。
もう誰も受け取ってくれない通貨となってしまったジンバブエドル・・・
ですが、ここで、ジンバブエドルはいらないけど米ドルだったら受け取る、という商人が増えてきました。世界の基軸通貨である米ドルは信用が高いので、みんな米ドルは欲しいのです。よって、ジンバブエでは米ドルを使うようにして通貨を安定させ、インフレを解消していったのです。インフレとは物価が上がっているようですが、同時に通貨価値が下がっているということでもありますので、通貨価値を上げるような政策をとれば物価は下がります。




デノミのメリットデメリット

デノミを行えば、買い物の計算や事務処理が簡単になるほか、大量のお金を持ち歩く必要がなくなります。ただし、デノミに陥った時というのは、大量のお金が必要な状態で、紙幣が十分に流通していない場合があるので、デノミを行っても影響が限定的になる場合があります。また、通貨の価値というのは、その国の信用によって保証されているため、デノミをしなければならない状況になっている時というのは、すでにその国の信用がなくなっているため、通貨単位を変更してもデノミをすれば根本的に解決されるということでもありません。








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