日銀再割引適格手形(にちぎんさいわりびきてきかくてがた)とは、貿易取引に必要な資金(円)を輸出もしくは輸入業者が調達するために金融機関に手形を振り出して貸付を受ける場合、日本銀行が定める要件を満たせば低金利で融資を受けることができる手形のことです(金融機関が日銀再割引適格手形を日本銀行に持ち込めば、公定歩合で借入を行える)。日本銀行は、輸出の場合であれば「輸出前関係準商業手形」、輸入の場合であれば「輸入関係準商業手形」と呼んでいました。また、輸出における不適格手形は「黒貿(くろぼう)」と呼ばれます。
日銀再割引適格手形は、戦後の輸出振興を目的としたものでしたが、貿易の黒字化が定着してきたため、1972年に廃止され、その後は、日本銀行借入の「担保適格手形」として位置付けられました。
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