インフレ目標(インフレターゲット)は、例えば、中央銀行が2%のインフレ目標を立てた場合、初年度に物価が2%低下したとしても、翌年度に上昇率が2%に戻れば、中央銀行は金融緩和から金融引き締めへと舵を切ることになります。
これに対し、物価水準目標は、例えば中央銀行が2%のインフレが5年間続くと設定し、設定当初の物価が100とすれば、物価が2%ずつ上がって5年後に物価が110.4まで上昇することを目標にするものです。この場合、初年度に物価が2%低下したとしたら、翌年度からは2%以上のインフレを達成して、初年度に低下した分を補う必要があるため、それまでより規模の大きい金融緩和が必要となります。
物価水準目標は、中央銀行が設定したインフレの水準を下回り続けた場合は、その後は極端に高いインフレが必要になってしまい、急激な金融緩和が必要となりかねません。一方、インフレの水準を上回り続けた場合は、景気の過熱によって急激な金融引き締めが必要となりかねず、経済を冷やす要因になると指摘されています。
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