中央銀行は平時であれば、利上げや利下げを行って景気や物価を安定させますが、深刻なデフレで政策金利がゼロに近い状態となり、政策金利を下げる余地がない場合に、市中に資金を供給して景気を刺激する政策として量的緩和政策が行われます。量的緩和政策は「量的金融緩和政策」「量的緩和策」とも呼ばれ、略称として「QE(キューイー)」と呼ばれることが多いです。
量的緩和政策は、日本では日本銀行が取引先の金融機関等から受け入れている当座預金である「日銀当座預金」の残高を増やすことで市中のマネーストックを増やそうとする政策です。すなわち、日本銀行が公開市場操作(オペレーション)によって民間金融機関(銀行など)から国債を買い入れて民間金融機関に資金を供給し、市中の資金量を増やす政策です。国債を買い入れることで金利は低下し、民間金融機関は日銀当座預金の残高に比例して融資を行いますので、融資も増やす狙いのある政策です。
量的緩和政策は、日本では日本銀行によって2001年3月−2006年3月、米国ではFRBによって2008年11月ー2010年6月(QE1)、2010年11月ー2011年6月(QE2)、2012年9月ー2014年10月(QE3)が実施されました。
FRBのバランスシート(総資産)の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます。
ECBのバランスシート(総資産)の推移は、資産購入プログラムやTLTROをはじめとした資金供給策の解説を含めて姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下の画像のページで掲載しています。
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