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商品先物取引とは

商品先物取引とは






商品先物取引とは


商品先物取引は、証拠金取引です。証拠金とは、将来の決済を保証するために預け入れる担保金のことです。先物取引の場合、約定した時に売買代金の受渡しは行われません。そのため、将来決済を保証する証拠金が必要となるのです。また、相場の変動によって証拠金が目減りしてしまった場合には、追加の証拠金の預け入れが要求されます。




主要な対象商品

貴金属
白金(プラチナ)
石油
原油・ガソリン・灯油
非鉄金属
アルミニウム・ニッケル
ゴム
天然ゴム
穀物
大豆トウモロコシ
その他
コーヒー・粗糖・小豆・ポテト・鶏卵





商品先物取引の例と特徴

商品先物取引で取引を行うプレイヤーは、主にヘッジ目的で商品先物取引を使います。商品を扱う企業は、将来、商品の価格変動によって損失が出るリスクを避けるために商品先物取引を使ってヘッジをしています。ヘッジとは、現物で買っておいて先物売りポジションを建てておくというものです。

例えば、1g1200円の金を 買う場合、まず現物の金を1g1200円で買うことになります。1g1200円で現物の金を買ったはいいものの、その後、金価格が値下がりし、1g1000円になってしまったら200円の含み損を抱えることになります。ですので、そのリスクを避けるために、1g1200円で現物の金を買うのと同時に、1g1200円で先物の金の売りポジションを建てておくのです。先物で売りポジションを建てておくということは、値下がりすれば儲かるという取引になりますので、もし金価格が1g1200から1g1000円に値下がりすれば、200円儲かるということになります。よって、金価格が1g1200から1g1000円に値下がりすれば、現物で200円の損失、先物で200円の利益が出ることになり、±0となります。先物でヘッジしておくとは、そういった取引のことを言います。

商品先物取引を利用して商品の価格変動のリスクを回避できているのは総合商社がメインプレイヤーですが、逆に言えば、商品先物取引をしているのは、総合商社だけという見方もあります。日本では商品先物取引所のプレイヤーが少ないです。商品を扱っている一般企業でも、商品の価格変動に対して意外と無防備であることが多いです。

また、個人投資家の参加者も少ないです。というのも商品先物についての本は多く出ているのですが、株式為替の本に比べてその数は圧倒的に少なく、投資家は商品先物について理解していないことの方が多いです。ゆえに、何を買えばいいのかわからない、上がるのか下がるのかもわからない、など分析するノウハウがないのが取引量の少ない要因となっています。昨今では、商品ファンドも出てきて商品の市場価格を大きく動かすようになってきていますので、尚更とっつきにくい市場と なっています。

ただ、商品の相場は、その商品(原油や金、アルミ、大豆やトウモロコシなど)を扱っている企業の業績に影響が出てくるものですし、為替にも影響してきます(特にユーロ/ドル)。また、金価格を見ていれば、相場がリスクオンの状態にあるのか、リスクオフの状態にあるのか把握しやすくなりますので、商品価格の動向は株式、為替などに投資する際にも見ておくべきものです。









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デリバティブの基礎







先物









オプション







スワップ






リスク









裁定取引





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