通常、債務者の倒産によってデフォルトとなりますが、元本の償還の意志がない場合もデフォルトになります。デフォルトの状態になると、債権者はデフォルトの宣言を行い、債務者は期限の利益を喪失することになります。
デフォルト(債務不履行)は、リスクの高い国債で起こりやすいものです。リスクの高い国債ということは、そもそもデフォルトを起こす可能性が高い国債ということです。 よって、格付け機関の評価が低い国債には注意が必要となります。ただし、格付けが高くてもデフォルトする可能性はあります。
ある国の国債にデフォルトの懸念が出てくると、その国が発行した国債の金利や元本保証がなくなるかもしれなくなるため、まずはその国の信用がなくなってしまいます。信用がなくなると、信用のない国に投資したい人や事業をしたい人がいなくなりますので、その国からどんどんお金が出ていくことになります。お金がどんどん出ていくということは、その国に投資していた人(や企業)は、その国の通貨を売る行為に出ますので、その国の通貨は安くなっていきます。また、それに加えて、その国の国民も信用不安から預金を引き出しに動きますので、預金の流出も加速していきます。銀行への取り付け騒ぎ(預金の払い戻しが殺到すること)に発展していき、その預金引き出しに対応できるだけの資金が銀行になければ、銀行が営業停止に追い込まれてしまいます。
さらに、ある国でデフォルトが起これば、あらゆる金融商品の相場に影響が出やすくなってきます。というのも、金融商品は、信用の上に成り立っているからです。ある国でデフォルトが起これば、そのリスクがどれだけ出てくるかわかりませんので、投資家は自分の資金を守るために、リスクを避ける動きに出ます。投資家は、まずリスクの高い金融商品から売ってきやすいです。特に、株式などリスクの高い金融商品は、リスク回避のため、大きく売られやすくなります。信用のないリスクの高い金融商品からどんどん売られていきます。
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