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金利スワップとは

金利スワップとは






金利スワップとは

  • 金利スワップ(読み方:きんりすわっぷ|英語:interest rate swap)とは、同一通貨固定金利変動金利を交換する取引のことです。元本の交換はせず、金利の支払や受取の交換が行われます。金利スワップは、主に金融機関や企業が将来の金利変動リスクを回避するために行われる取引です。
  • 固定金利(こていきんり)とは、毎回の利息金額は変動せず固定されている金利のことです。
  • 変動金利(へんどうきんり)とは、定期的に見直される金利で、一般的には、市場で取引されている短期金利が適用され、毎回の利息金額が変動するもののことをいいます。
  • スワップ(swap)とは、金利や通貨、金額や期間などの諸々の要素を、複数の当事者が合意して行う交換取引のことです。スワップ取引の代表は、金利スワップと通貨スワップです。

    「swap」とは、”交換する”という意味です。



金利スワップ取引の例

銀行は、企業や個人の預金であったり、譲渡性の預金で資金を調達しています。これらは、概ね短期の資金ですので、短期変動金利が適用されます。その資金を銀行は企業などに貸出して運用しますが、今後、金利の上昇が見込まれ、企業の長期の固定金利での借入のニーズが増えてきたらどうなるでしょうか。金利上昇に伴い、銀行が調達している資金の短期変動金利は上昇し、短期変動金利の支払が増えます。そして、企業の長期の固定金利での借入の受取は、金利が固定されているので受取が増えることはありません。支払いが増えて受取が増えない、という状況になっていきます。そして、さらに金利がどんどん上昇していけば、短期変動金利の支払と長期固定金利の借入の受取で、逆ざやが発生してしまう可能性が出てきます。

そこで、銀行が利用するのが金利スワップです。

金利スワップは、異なる種類の金利の支払と受取を交換する取引ですので、上記の銀行の場合、短期変動金利の受取と長期固定金利の支払という金利スワップを行えば、短期変動金利の支払と受取、長期固定金利の支払と受取が相殺することができるのです(場合によっては利ざやも得ることもできます)。銀行はこういった金利スワップを、金利変動に備えて日常的に利用しています。






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