転換株式は、わかりやすく簡単に言うと、転換権が付与されている株式です。ある種類の株式から他の種類の株式へ株主の判断で転換できる権利を持つ株式のことを言います。転換株式は、多様なニーズに応えるために発行されたり、会社の資金調達の利便性から、権利の異なる複数の株式(種類株式)が発行される場合もあります。転換株式の代表例としては、優先株を普通株式に転換する権利がある株式(転換優先株)があります。
転換株式は転換社債と似た仕組みで、転換社債が社債である点以外は同様のものとなります。ただし、転換株式は、定款の定め、または株主総会における特別決議が必要となりますが、2002年4月の商法改正に伴って転換株式は、会社が数種類の株式を発行している場合に、株主の請求によって他の種類の株式に転換できる「転換予約権付株式」に変更となりました。また、これと同時に会社側の都合によって他の種類の株式に強制転換される株式である「強制転換条項付株式」が導入されました。
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