グレートアンワインディングは、単に「グレートアンワインド」とも言われることがあります。BIS(国際決済銀行)が2017年6月の年次報告書で、これから行われるであろう金融政策の正常化を「グレートアンワインディング(Great Unwinding)」と表記したことから広まった言葉です。それまでの金融緩和の巻き戻しの観点から「大いなる緩和の巻き戻し」と呼ばれることもあります。
※アンワインドとは、「巻き戻し」のことです。
金融危機後、中央銀行は景気を立て直すために債券を購入に舵を切りましたが、こういった量的緩和政策(QE)はこれまで実施したことはなく、また、その巻き戻しの影響もはかることができないため、それが経済や金融市場にどのような結果をもたらすのか注目が集まっています。加えて、世界的にインフレが進まない状況の中でFRB(連邦準備制度理事会)はバランスシート縮小、ECB(欧州中央銀行)は資産買い入れプログラムの縮小や停止といった金融政策の正常化を行う方向となっているため、より不透明感が増しています。
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