購入した証券を保有し続ける状態を「ロングポジションを取る」または「買い持ちする」と言いますが、ロングポジションは、その証券の価値が将来上昇することを期待して取るポジションです。期待通りに証券の価値が上昇すれば利益を得ることができますが、下落すれば損失が生じます。
売りで入った証券を保有し続ける状態を「ショートポジションを取る」または「売り持ちする」と言いますが、ショートポジションは、その証券の価値が将来下落することを期待して取るポジションです。期待通りに証券の価値が下落すれば利益を得ることができますが、上昇すれば損失が生じます。
証券の価格は下落しても最大で100%です。証券の価値は0円より下には下がりませんので「投資金額がすべて失われる」状態が最大です。一方で、証券価格の上昇には制限がありません。ゆえに、証券価格が急激に上昇すれば、理屈上、ショートポジションの損失は対象証券の価格を超えて大きくなる可能性があります。つまり、ショートポジションは、得られる利益に上限があるものの、損失に制限はないということができます。
ドル円ロングとは、米ドルを買って、ドル円の通貨ペアの円を売ることになりますので、ドル円ロングは、同時に「円のショート」を意味します。
ドル円ショートの場合は、ドル円ロングとは逆となりますので、米ドルの売りと同時に「円のロング」を意味します。
CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の通貨先物市場では、「円」は商品の一つとして取引されているため、円買いを「円ロング」といいます。「ドルで円を買う・売る」といったことになるため、ドルを売って円を買うということになります。ゆえに、ドル円で言えばドル円ショートにあたります。
円ロングと同様に、CMEの通貨先物市場では、「円」は商品の一つとして取引されているため、円売りを「円ショート」といいます。「ドルで円を買う・売る」といったことになるため、ドルを買って円を売るということになります。ゆえに、ドル円で言えばドル円ロングにあたります。
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