LTCMは、FRB(連邦準備制度理事会)の元副議長であったデビッド・マリンズ(David Mullins)やノーベル経済学賞をとったマイロン・ショールズ(Myron Sholes)、ロバート・マートン(Robert Merton)がアドバイザーとなって人気を博し、世界各国の金融機関がLTCMへの投資を行いました。
LTCMの運用手法は数理モデルを用いたもので、割安の債券を買い、割高な債券を売るといった裁定取引を主として行いました。加えて、レバレッジを活用することによって収益の最大化を狙い、高い実績を上げました。
LTCMは、世界各国の金融機関から投資を受け、高い実績を上げていましたが、1998年のロシア債務危機によって、保有していたロシアなどの新興国の債券や株式の価格が、同ファンドのモデルの想定外に下落しました。これによってファンドの資金繰りが悪くなり、破綻状態となりました。これを「LTCMショック」といいます。その後、このLTCMショックが金融機関へ波及することを恐れたFRBの支援によって清算が進められました。
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