グロース株は「成長株」とも呼ばれ、その企業の売上や利益成長率が高く、経営戦略や事業展開、マーケットの成長性などから判断して、今後も大きく成長することが期待でき、株価の上昇が期待できる株・銘柄のことをいいます。
一方、これまで売上や利益が伸びていたとしても、当期以降の売上や利益が減ってしまう予想が出ている株・銘柄は成長株とは言えませんので注意が必要です。株価は将来を予想して動きますので、売上や利益の成長が見込めなければ株価の上昇は期待できません。また、売上や利益が当期以降も増加する予想であっても、それまでの増加ペースより鈍化してしまえば投資家の評価は得にくいです。
グロース株は、革新的な商品やサービスを通じて市場シェアを拡大して、年々、売上や利益成長率上昇傾向にあり、今後も増収増益が見込める企業が多く、それに注目した一般の投資家の人気が集まりやすい傾向があります。そのため、銘柄の多くは人気企業で、一見して魅力が高い企業です。
一方、グロース株は人気が集まりやすいことから、通常、株価の割安をはかる指標であるPER(株価収益率)は高い傾向があり、企業の成長に対する先行きの付加価値を投資家が織り込んでいることが多いです。ゆえに、一般的な割安をはかる指標では株価水準を判断しにくいため、企業の成長率を加味して株価水準をはかる「PEGレシオ」を使って株価水準を判断することが多いです。
他方、グロース株は人気化しやすいため、うまくその相場に乗ることができれば大きく利益を出せる株ではありますが、人気が急騰し、買いが殺到する株というのは、ブームが去れば急落し、株価が長期低迷することが高いです。通常、株式市場では、「ある銘柄に人気が集まっている」と自分の耳に入ってくる時には、ブームが終盤であることが多く、そこで買い向かってしまえば高値で掴んでしまい、大きな損失につながる可能性が高いので注意が必要です。また、すでに株価は将来の高い利益を織り込んでいるため、悪材料が出ると株価が大きく下落しやすい傾向もあります。株式市場では、一般的にグロース株に投資するより、バリュー株に投資した方が投資成果は高いと見る人が多いです。
米国(アメリカ)のグロース株の推移やバリュー株との相対株価は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
以下、姉妹サイト「株初心者のための株式投資と相場分析方法」より
※その他「株の基礎知識」に関する記事は以下。
株式投資初心者の方から中・上級者の方まで、全ての投資家に必要な投資情報を詳しく解説したサイトです。投資信託やデリバティブ、経済学の内容も充実。
IMM投機筋ポジション・投資部門別売買状況・裁定取引の推移・信用残の推移・株価指標・債券・為替の動向まで、投資をする際に見ておきたいデータを集めたサイトです。
マーケット動向をブログ形式で随時更新。日々の投資の参考にご活用ください。
仮想通貨を1からわかりやすく徹底解説(動画付き)!投資情報からトレード手法まで、仮想通貨をはじめるならここから!