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PERとは

PERとは






PERとは

PER(読み方:「ぴーいーあーる」または「ぱー」|英語:Price Earnings Ratio)とは、「株価収益率」のことで、その株式EPS(1株当たり利益)の何倍まで買われているかを示す指標です。株価をEPS(1株当たり利益)で割って計算されるため、現在の株価が割安なのか割高なのかを判断する材料として使われます。PERが高いほど株価は割高で、PERが低いほど株価は割安であることを示します。




PERの計算式

  • PER(倍)=株価/EPS(1株当たり利益)





PERの見方

PERは相対的な値を示したものです。ゆえに、何倍が妥当な数字であるかといった水準はなく、その時々のマーケットのコンセンサスによって変わるものです。よっ て、PERが20倍以下なら割安だ!というような判断は正しくありません。PERが20倍以下なら割安だ!と判断される時代もあれば、 15倍以上は割高だ!と判断される時代もあるのです。さらには、業種や個々の銘柄によってもPERの妥当な水準は違うものなので注意が必要です。

ただし、その時々によって妥当だとされるPERの水準というものはあります。その水準を探るには、その時々のマーケットを見て判断するしかないです。概ねPERが推移している”レンジ”を意識して判断するのが妥当です。

例えば、一定の期間、PERが13〜15倍で推移している銘柄があるとすれば、現在、投資家は13倍であれば割安だと判断し、15倍であれば割高だと判断していることになります。PERはそういった見方をして、この場合ですと、PERが13倍の時に買って、15倍になったら売る、といった投資判断が推奨されます。ただし、PERはあくまで相対的なものなので、その水準は変わることがあるということは常に考えておくべきです。13〜15倍のレンジで動いていたものが、12倍になったり10倍を切ったりすることもあるので注意が必要です。

また、PERは、株価をEPSで割って計算されるため、EPSの増減は常にチェックしておく必要があります。要するに、企業収益は常に見ておく必要があります。企業収益が増えてEPSが上がれば、PERは下がり(株価が同じ場合)ますので、割安感が出てきますし、企業収益が減ってEPSが下がれば、PERは上がり(株価が同じ場合)、割高感が出てきます。ゆえに、PERを見る際は、企業収益の変化とEPSの変化を意識して見る必要があります。






PERが極端に低い銘柄は注意!

個別の銘柄で、PERが極端に低い銘柄は注意が必要です。
PERが極端に低い銘柄は、特別利益(土地の売却等)によって一時的に当期純利益が 増えているケースが多いです。PERの計算式にあるEPSは、当期純利益をもとに計算していますので、一時的な特別利益によってEPSが引上げられている可能性があり、本業は儲かっていない可能性があります。PER6倍以下の銘柄はそういったことが考えられますので注意が必要です。そして、そもそもですが、PERはEPSをもとに計算されますので、赤字企業は算出できません。




日本と米国のPERの推移

日本と米国のPERの推移は、当サイトの姉妹サイトである「株式マーケットデータ」で確認できます。




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