バリュー株は「割安株」とも呼ばれ、本来的な企業価値(利益や資産等に対する価値)に比べて、現在の株価が安いと考えられている株・銘柄のことをいいます。バリュー株へ投資することを「バリュー株投資」といいます。 バリュー株投資は、単に「バリュー投資」と呼ばれることもあります。
バリュー株は、今後、売上や利益成長率の伸びがそれほど期待できないなどの理由から割安に放置されている傾向があります。知名度や人気のない株・銘柄が多く、株価としては値動きが乏しい傾向があります。
バリュー株の場合、通常、株価の割安をはかる指標であるPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、株価キャッシュフローレシオ(PCFR)などが低いです。一度、大きく下落した後、割安であっても株価が戻らない傾向もあります。バリュー株の場合、毎期利益が伸びている株を選ぶ方が良いです。上記のような株価の割安をはかる指標は、その性質上、利益や配当が大きく変動する銘柄への信頼度が低くなるためです。
バリュー株は、上記のようにPERやPBR、PCFRや1株あたり配当金などを基準に割安であるかを判断することが多いです。ただし、本来は該当企業の将来キャッシュフロー等から本質的価値(本源的価値)を推定して株価と比較するのが適切です。しかし、バリュー株投資で用いられる指標の多くは、簡単に入手できる実績の財務データや企業アナリストの予想財務データと株価を比較して判断されることが多く、それらは理論的に不十分ではあるものの、相対価値評価などで多く用いられています。
バリュー株は、今後の成長率や知名度、人気が低いため、割安のまま放置されますが、株式市場では、一般的にグロース株に投資するより、バリュー株に投資した方が投資成果は高いと見る人が多いです。それは、割安に放置されている株は、いずれその水準は訂正され、買いが入って株価が上昇しやすいので、相対的に投資成果は高いとされています。また、株式投資は「安い時に買って、高い所で売る」のが鉄則とされているので、バリュー株への投資は、割安な株価水準で仕込んでおける安心感もあるとされます。
ただし、バリュー株の場合、注意点もいくつかあり、株価は半年から1年先の業績の上昇が見込まれるため、割安に放置される株・銘柄というのは、割安に放置されるだけの理由があります。今後の業績の上昇が見込めなかったり、今後は業績が悪くなってくると見られている可能性も高いです。今の水準では割安でも、今後は割高になると見られていることも多いです。その場合、今の水準では割安でも、さらに売り込まれる可能性が高いので注意が必要です。
米国(アメリカ)のバリュー株の推移やグロース株との相対株価は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
以下、姉妹サイト「株初心者のための株式投資と相場分析方法」より
※その他「株の基礎知識」に関する記事は以下。
株式投資初心者の方から中・上級者の方まで、全ての投資家に必要な投資情報を詳しく解説したサイトです。投資信託やデリバティブ、経済学の内容も充実。
IMM投機筋ポジション・投資部門別売買状況・裁定取引の推移・信用残の推移・株価指標・債券・為替の動向まで、投資をする際に見ておきたいデータを集めたサイトです。
マーケット動向をブログ形式で随時更新。日々の投資の参考にご活用ください。
仮想通貨を1からわかりやすく徹底解説(動画付き)!投資情報からトレード手法まで、仮想通貨をはじめるならここから!