アセットバック証券(ABS)や商業用不動産ローン担保証券(CMBS)などでは、キャッシュフローをリスクとリターンの異なる「部分」に細分化しますが、この「部分」をトランシェといいます。細分化することによって、それぞれのトランシェの債券に格付けが付与でき、多様な設定ができるため投資家のニーズに細かく対応できます。これは、ABSやCMBSだけでなく、CBOやCDO(債務担保証券)などの証券化商品でも同様の構造となっています。
ABSやCMBSなどでは、利率や償還金額の支払いの優先度によって、
に細分化されています。このような一定の基準で細分化することを「トランチング」といいます。原資産から生まれるキャッシュフローは、シニア・トランシェからエクイティ・トランシェまで配分されますが、キャッシュフローが減少した場合は上位のトランシェから配分されるため、エクイティ・トランシェなど下位のトランシェほど減少のしわ寄せを被ることになります。ただし、そのリスクの分、リターンは高く設定されますし、格付け機関もそれを勘案してトランシェの債券の格付けを行います。
※その他「株の基礎知識」に関する記事は以下。
株式投資初心者の方から中・上級者の方まで、全ての投資家に必要な投資情報を詳しく解説したサイトです。投資信託やデリバティブ、経済学の内容も充実。
IMM投機筋ポジション・投資部門別売買状況・裁定取引の推移・信用残の推移・株価指標・債券・為替の動向まで、投資をする際に見ておきたいデータを集めたサイトです。
マーケット動向をブログ形式で随時更新。日々の投資の参考にご活用ください。
仮想通貨を1からわかりやすく徹底解説(動画付き)!投資情報からトレード手法まで、仮想通貨をはじめるならここから!