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タームプレミアムとは(解説と水準・マイナスになる原因)

タームプレミアムとは






タームプレミアムとは

  • タームプレミアム(英語:term premium)とは、「期間プレミアム」とも呼ばれる、期間のリスクに伴う上乗せ利回りのことです。



わかりやすく簡単に・その例

長期債(長期の債券)を保有する場合、長期債は期間が長いので保有のリスクが高くなります。この保有期間のリスクに伴う上乗せの利回り(リスクプレミアム)を、「タームプレミアム」といいます。

※リスクプレミアムとは、高いリスクをとることによって生じるプレミアム(報酬)のことです。

例えば、長期債と同じ期間だけ短期債(短期の債券)を連続して購入するとします。この場合、長期債を保有している方が保有期間が長いため、価格の変動リスクや流動性リスク等のリスクが高くなります。短期債よりリスクが高い分だけ利回りが高くなければ投資家は魅力を感じませんので、保有期間が長い分のリスクに伴って利回りが上乗せされます。これが「タームプレミアム」です。






長期金利の構成要素となるタームプレミアム

タームプレミアムは、長期金利の構成要素となります。投資家が、短期金利が将来どのようになるのかを予想した「予想短期金利」の平均とタームプレミアムが、長期金利の構成要素とされています。




タームプレミアムの水準(マイナスになる原因)

タームプレミアムは、通常プラスになります。タームプレミアムは、保有期間のリスクに伴う上乗せの利回り(リスクプレミアム)ですので、リスクを取った分、利回りは高くなるのが普通です。ゆえに、通常プラスになります。

米国10年国債利回り(米10年債利回り)の場合、タームプレミアムは平均で+1%程度です(2006年には+3%程度になったこともあります)。

一方、タームプレミアムがマイナスになることもあります。
ECB(欧州中央銀行)マイナス金利政策導入や、欧州や日本の量的緩和政策(QE)によって、マネーが米国債に向かい、米国債の外国保有高が高まってタームプレミアムがマイナスとなりました。特に、ECBのマイナス金利政策導入の頃から、米国債の外国保有高が高まり、タームプレミアムを押し下げました。




タームプレミアムの推移

タームプレミアムの推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。






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