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米国30年国債(米30年債)とは

米国30年国債(米30年債)とは






米国30年国債とは

  • 米国30年国債(読み方:べいこくさんじゅうねんこくさい)とは、「米国30年物国債」「米30年債」とも呼ばれる、米国の財務省が国の運営に必要な資金を集めるために発行する償還までの期間が30年の国債のことです。



米国30年国債について

米国の国債は、償還期限が1年以下のものを割引債、1年超(2年以上)のものを利付債として発行され、短期国債である2,3日から52週間の割引債を「TB(T-bills)財務省短期証券」、中期国債である2・3・5・7・10年物の利付債を「(T-Notes)財務省中期証券」、長期国債である30年物の利付債を「(T-Bonds)財務省長期証券」といい、米国30年国債は「(T-Bonds)財務省長期証券」にあたります。






米国30年国債の特徴と見方

経済大国である米国の国債は、世界的に信用度が高く、米国の国債の中でも指標(ベンチマーク)となっているのは、米国10年国債(米10年債)です。ただ、米国10年国債がベンチマークとなる以前は、米国30年国債がベンチマークとなっていました。2001年10月から米国の財政黒字化に伴い、発行費用が高かった米国30年国債は、一時的に発行されなくなったため、そこから米国10年国債がベンチマークとなりました(現在、米国30年国債は発行されています)。

米国の国債を見る場合、米国2年国債は、償還期限が2年と短期であるため、長期的な指標や財政は関係なくなり、短期的な米国の動向(米国の金融政策利上げ利下げなどが短期的に実施されることが予測される局面など)を見るのに適しています。

米国10年国債は、基本的に米国の10年間の金融政策等を織り込みながら推移する国債であるため、長期的な指標や財政の動向を見るには適します。10年物の国債というのは、先進国であればほとんどの国で発行されており、残高も豊富で売買も活発であるため、長期金利の指標となっています。特に経済大国である米国の「米国10年国債」は、金融商品の中でも最大の金融商品として世界中の投資家に認識されて取引されていますので、米国10年国債にお金が集まっているかどうかを見れば、投資家がリスクを取っている状態(リスクオン)にあるのか、リスクを回避している状態(リスクオフ)にあるのかが判断しやすくなります。米国の長期金利が指標としているのは「米国10年国債利回り」です。先行きの指標や財政の動向を国債の動向からはかる場合、「国債の利回り」で見るのが一般的です。

さて、米国30年国債の動向から先行きの動向を見る場合、「米国30年国債利回り」を見るのが一般的です。見方は以下の通りです。

  • 米国30年国債利回りが上昇すれば、住宅ローンに影響し(上昇し)、住宅市況の悪化が警戒される他、米国の財政の圧迫感が強まることになります。経済や株にとってはネガティブな要因となりやすいです(ただし、米国30年国債利回りの水準による)。
  • 米国30年国債利回りが低下・低迷すれば、金利上昇を嫌がる住宅や不動産にとってはプラス要因となる一方、バブルをはらむ可能性が出てきます。また、米国30年国債利回りの低迷は、米国経済が長期的に過熱に向かっていないことも示唆しています。





米国30年国債利回りの推移と住宅ローンの推移

米国30年国債利回りと住宅ローン(米国)の推移は、当サイトの姉妹サイトである「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。




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