例えば、「金利3%」と言った場合や、「これには3%の利息がつく」と言った場合は、通常この表現は「年利」のことを言っていることが多いです。金利は「年利」で表されるのが約束事ですので、通常は「年利」は省かれて表記されます。
年利は、元本を1年間運用する、または借りることによってつく金利ですので、例えば、「金利3%の6カ月ものの定期預金の締め切りが間近です」と言った場合は、定期預金した額の3%の利息がもらえるわけではありません。この場合、100万円を定期預金に預け入れても、3%の利息である3万円がもらえるわけではなく、「6カ月ものの定期預金」ですので、その半分の1万5000円しか利息はつかないことになります。
金利は「年利」で表されるのが約束事ですので、銀行のローンなどは「年利」による表示がされますが、生命保険のローンや質屋などは「月利」で表示されていることが多いです。月利は12倍すれば「年利」となります(単利の場合。単利とは当初の元本に対してのみ利子が計算される方式のことです)。
また、最近はサラ金(サラリーマン金融)でも月利表示されていることがあります。これは、日歩(ひぶ)を1カ月分表示にしているもので、1カ月が30日であれば日歩を30倍、1カ月が31日であれば日歩を31倍にしただけのものです。
年利や月利は「%」による表示ですが、日歩の場合は、”〇銭〇厘〇毛”といった単位の表示になります。日歩は、元本に対して1日いくらの利息がつくかという考え方ですので、「日歩1銭」といった表示になります。「日歩1銭」といった場合、100円の元本に対して1日につく利息が1銭であることを意味しています。ただし、最近では日歩はほとんど用いられていません。サラ金の利回り表示で用いられることがある程度ですが、日本では昭和44年まで、公定歩合(中央銀行が民間金融機関に対して貸し出しを行う際に適用される基準金利)が日歩表示されていました。
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