通常のオークションは、売り手が安い価格を提示して複数の買い手が価格を競り上げていき、最高値をつけた書いてが購入者となる方式で、これを「イングリッシュオークション」といいますが、これに対してダッチ方式(ダッチ―オークション)は、最初に高い価格を提示してから、売り手が徐々に提示価格を下げていき、最初に購入の意思を示した書いてが購入者となる方式です。
ダッチ方式(ダッチ―オークション)は、国債入札や中央銀行の公開市場操作(オペレーション)における債券価格決定方式の一つでもあります。低価格のものから募入し、予定総額に達すれば打ち切る方式ですが、落札価格は提示価格に関わらず、すべて共通の落札価格として、すべての落札者が同じ条件で債券を取得することになります。
ダッチ方式(ダッチ―オークション)は、取引のスピードが非常に速いのが大きな特徴です。ダッチ方式(ダッチ―オークション)は流動性が低く、市場の利回り実勢が不透明な場合に、割高な価格で落札する事態を避けられる利点がある半面、入札結果が市場実勢と乖離し、落札後の債券価格変動が大きくなる場合があります。
日本では1980年以降、ダッチ方式(ダッチ―オークション)はなくなり、代わりにコンベンショナル方式が採用されるようになりました。
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