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永久劣後債(AT1債)とは

永久劣後債(AT1債)とは






永久劣後債とは




利回りが高く元本割れリスクがある

永久劣後債は、発行体となる企業が一定期間後に元本を買い戻す条項がつけられることが多く、利回りが高く設定されているため、運用面で魅力がある一方、一定条件が揃えば元本割れするリスクがあります。発行体が経営破たんした場合、残余資産の分配において当該債務より優先する債務の全てが弁済されるまで、当該債権に対する分配が行われない仕組みとなっています。




AT1債とは

金融機関が発行する永久劣後債は、「AT1債(読み方:えーてぃーわんさい)」とも呼ばれます。ATI債は、CoCo債(偶発転換社債)の一種で、BIS規制(バーゼル合意・バーゼル規制)で中核的な自己資本に算入することが認められているため、国際的な自己資本規制「バーゼルV」導入以降、自己資本を増強したい金融機関の発行が増えています。ただし、一定条件が揃えば元本割れするリスクがあるとともに、利払いも発行側の裁量で止められることがあります。AT1債は減速償還期限がない永久債として発行されるため、基本的資本性が強いと捉えられています。AT1債は、発行体の自己資本比率が一定水準以下になった場合や、監督当局から命令があれば強制的に元本削減や株式に転換されることもあります。AT1債市場規模は、2023年時点で30兆円程度で発行国は欧州に多いです。






AT1債の弁済順位

AT1債は利回りが高い一方、発行体の破綻時にお金が戻る可能性は低いです。弁済順位は例として以下のようになっています。弁済順位は左側が高く(預金が一番高い)、右側が低くなっています。

  • 預金>普通社債>劣後債>AT1債>株式



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