通貨スワップは、外貨建てで持っている債券などの利息の定期的な入金を、事前に円貨で固めてしまいたい時に利用するのが一般的です。
例えば、日本の企業がドル建てで債券を持っている場合、何もしなければ、毎年ドルで利息を受け取ることになります。と同時に、債券には満期日がありますので、満期日にはドル建ての債券の” 元本”もドルで受け取ることとなってしまいます。この場合、ドル建ての債券を持つ企業は事前に円貨で固めてしまいたいと思います。というのも、為替相場が思惑と反対方向に進めば、債券での利息収入が減りますし、元本の受取額も減ってしまうからです。こういった場合に、通貨スワップを利用して事前に円貨で固めておけば、そういったリスクを回避することができるのです。こういった取引がスワップ取引の一例です。
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