経済政策不確実性指数は、ニック・ブルーム教授(スタンフォード大学)、スティーブン・デービス教授、スコット・ベイカー教授の3名が中心となって調査・開発された指数で、これまで湾岸戦争や9・11同時多発テロ、リーマンショックや欧州危機、米国の債務上限問題などの不確実性のイベントの際に指数が上昇したことから注目されている指数です。
経済政策不確実性指数(EPU Index)は、米国のみならず各国ごと、またそれぞれの経済政策不確実性指数(EPU Index)をGDPウェイトによって加重平均して算出するグローバル指数(Global)が公表されます。それぞれ主要新聞の記事が基にして測定され、平均が100となるように水準が調整されます。
経済政策不確実性指数(米国)は、主要10紙(USA Today, the Miami Herald, the Chicago Tribune, the Washington Post, the Los Angeles Times, the Boston Globe, the San Francisco Chronicle, the Dallas Morning News, the Houston Chronicle, and the WSJ)の経済関連記事から経済政策に関して「不確実」「不確定」などのキーワードを含む記事を新聞別に月単位で収集して算出された指数です。毎月更新されますが、前2か月分のデータはわずかに修正されることがあります。これは、オンライン新聞でアーカイブにすべての記事がすぐに更新されないためです。
経済政策不確実性指数(日本)は、主要4紙(読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・日本経済新聞)の記事の中から、「Economy」「Policy」「Uncertainty」3つのカテゴリの用語の少なくとも1つが含まれる記事を新聞ごとに月単位で収集して算出される指数です。毎月更新されますが、前2か月分のデータはわずかに修正されることがあります。これは、オンライン新聞でアーカイブにすべての記事がすぐに更新されないためです。1987年から2015年までの平均が100となるように設計されています。その他、基本的なアプローチは経済政策不確実性指(米国)と同じです。
経済政策不確実性指数(Global)は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、フランス、ドイツ、ギリシャ、インド、アイルランド、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ロシア、韓国、スペイン、スウェーデン、英国、米国(アメリカ)の20カ国の国内経済政策不確実性指数(EPU Index)をGDPウェイトによって加重平均して算出した指数です。
経済政策不確実性指数(米国)は、VIX指数と連動しやすい傾向のある指数です。もし、経済政策不確実性指数とVIX指数が乖離している場合は、どちらかの指数が先行きの不確実性(不透明性)を織り込んでいない可能性があるので注意が必要です。
経済政策不確実性指数(EPU Index)のこれまでの推移やチャートは、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認できます。
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