1990年代後半、インターネットの急速な普及に伴い、インターネット関連企業が相次いで創業されました。同時期、金融緩和も行われていたため、資金調達もしやすく、ベンチャーキャピタルのITベンチャー企業への投資も活発となり、IT企業の多くはNASDAQ(ナスダック)に株式を上場させ、その株式は人気化して株価は上昇しました(NASDAQ総合指数は1996年から2000年にかけて約5倍上昇しました)。これがITバブルで、当時は社名に「ドットコム」をつける企業が多かったため、ITバブルは「ドットコムバブル」とも呼ばれます。
ITバブルによってNASDAQ総合指数は約5倍に上昇しましたが、株価水準に対して企業の利益が追いついていない状況が続いていました。そして、2000年、金融政策が金融引き締めに舵を切ったことや同時多発テロが起こったことをキッカケに、脆弱な事業基盤しかなかったIT企業は経営が苦しくなり、投資家は株式を売却。株価が暴落してITバブルははじけました。
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