契約が完備契約である場合、委託者(プリンシパル)は受託者(エージェント)の行動を把握してコントロールすることができます。
完備契約は、ファイナンスでは株主が委託者(プリンシパル)、経営者などが受託者(エージェント)とみなされます。プリンシパルもエージェントも目的は企業価値の最大化であり、その契約関係にあります。経営者には善管注意義務(借主の能力や社会的地位などから考えて通常期待される注意をもって目的物を保存しなければならないという義務)があり、完備契約である場合、契約違反の罰則などを通じて株主は経営者に善管注意義務を厳守させることができます。
ただ、実際には契約は不完備契約が多く、経営者が企業価値の最大化を目的としていなかったり、善管注意義務を果たさないことがあります。そのため、不完備契約では、資本政策やコーポレートガバナンスを通じて経営者の行動を規律付けなければなりません。
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