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SOX法（ソックス法・サーベンスオックスレー法）とは（エンロン事件の解説）

SOX法（ソックス法・サーベンスオックスレー法）とは（エンロン事件の解説）






SOX法とは

  • SOX法（読み方：ソックス法・サーベンスオックスレー法｜英語：Sarbanes Oxley act）とは、企業の不正会計に対処し、企業会計や企業統治（コーポレートガバナンス）の改革のために制定された法律です。



SOX法の概要

SOX法は、投資家保護の観点から企業のディスクロージャーを正確にすることや、企業の不正を防止することを目的としています。SOX法では、監査人の独立性が規定されており、年次報告書に対する経営者の宣誓書の提出も義務付けられています。その他、内部統制報告書の義務付けや、公認会計士による内部統制監査の義務付けも盛り込まれています。その他にも、証券アナリスト等への規制や、内部告発者の保護などの内容も盛り込まれています。




エンロン事件の内容をわかりやすく簡単に

SOX法は、エンロン事件等で問題となった企業の不正会計に対処するために制定されました。エンロン事件とは、米国のエンロン社の不正発覚事件のことです。

エンロン社は、取引の損失を連結決算の対象外であった特別目的会社に付け替えて簿外損失（ぼがいそんしつ）としていました。簿外損失とは、貸借対照表（バランスシート）に計上されない損失のことです。そして、エンロン社の外部監査人であったアーサー・アンダーセン会計事務所による監査も、その簿外損失を指摘しませんでした。アーサー・アンダーセン会計事務所は、それだけでなく特別目的会社の取引の設計や会計処理にも関与していました。

この問題が明るみに出た2001年10月、エンロン社の株価は大暴落。その後、2001年末にエンロン社は破産宣告して倒産しました。この問題は一企業の問題だけにとどまらない大事件に発展したため、2002年、企業の不正会計に対する罰則を盛り込んだSOX法が制定されました。






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