繰延税金資産は、ある期間の会計上の費用のうち、税務上の費用として認められず、次の期間以降に持ち越される部分に、その時の税率を掛けて計算されます。例えば、会計上の費用が150で、税務上では50の場合、
150-50=100
この100に税率を掛けた分が繰延税金資産となります。
繰延税金資産は将来、課税所得が黒字となって税金を払えなければ実現しません。また、繰延税金資産は、減税政策(法人減税)が実施されると減少することになり、取り崩しを迫られることになります。これは会計上の追加の費用となり、利益押し下げ要因となるので、繰延税金資産が多い企業は注意が必要です。
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