会社四季報の[株主]欄には、その企業の中間期を含めた直近決算期時点での大株主が記載されています。そして、その大株主の持ち株数や持ち株比率も記載されています。
その企業の大株主の顔ぶれを見れば、その企業の系列や体質、パワーバランスなどが把握できます。グループ会社であれば、グループ会社の社名が並びますし、財閥系であれば財閥企業の社名が並びます。また、新興の企業であれば、その企業の創業者やその一族が大株主になっていることが多いので、創業者やその一読による支配的な企業であることが把握できます。
ある企業が20%以上の株式を保有していると、その企業の連結決算の対象企業となります。要するに、20%以上の株式を保有している企業の子会社となるのです( また、株主がその企業の株式を50%以上保有していれば、完全子会社ということになります)。よって、親会社の経営が危なくなったときは、子会社にも影響が出てくるので、しっかり注意して見ておく必要があります。
企業は、買収の予防策として株式の持ち合いを多く行っています。株主がその企業の株式を50%以上保有すれば子会社化してしまうので、それを未然に防ぐために企業間で相互に株式を持ち合っているのです。
ですが、持ち合いが解消される場面では、株主の欄に投資信託や年金、外国人投資家や機関投資家の名前が出てくることがあります。この場合、誰が好んでその株式を買っているのかを把握することができます。それがわかれば、この銘柄は外国人投資家に興味を持たれている銘柄なんだとか、投資信託に積極的に組み入れられている銘柄なんだな、と把握することができるので、投資をする際に重要な情報として見ることができます。
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