「スポット」とは「現物」という意味で、長期契約と区別して必要な分だけ買う「当用買い」のことを指して「スポット」と呼びます。例えば、原油の長期契約の場合、先行きの原油の需給予測に基づいて価格が決められますが、スポット市場では、契約の度に当事者間で価格を決定するので、スポット価格はその時々の需給を反映した価格となる(実勢価格に近い)のが特徴です。
また、例えば石油会社で一時的に特定の油種が不足することがあります。そういった場合に、長期契約以外に原油が必要となるため、余分に手持ちがある会社が集まってそれを融通し合うのがスポット市場で、スポット市場で取引される価格がスポット価格となります。1980年以降、スポット市場の比重が高まっており、スポット価格が石油価格の先行指標として捉えられることが多いです。
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