住宅ローン担保証券は、モーゲージ証券(MBS)の一つで、MBSはこの他に商業用不動産のローン債権を裏付けとして発行される証券「商業用不動産ローン担保証券(CMBS)」があります。
住宅ローンの債権を証券にするということは、住宅ローンを債権として売買できるようにするということです。住宅ローンの貸し手(銀行など)は、住宅取得者に住宅ローンを組んだ後、その債権を住宅金融公庫に売り、住宅金融公庫はこの債権を担保にして証券を発行し、機関投資家に売ります。これによって投資家から資金を集めることができ、集めた資金を債権の買取代金として貸し手(銀行など)に支払う仕組みとなっています。
米国では、政策で住宅市場を後押しする目的で住宅ローンの債権が証券化されました。モーゲージ証券(MBS)は連邦住宅金融抵当金庫(フレディ・マック:FEDERAL HOME LOAN MORTGAGE CORPORATION)や連邦抵当金庫(ファニーメイ:FEDERAL NATIONAL MORTAGE ASSOCIATION)、政府住宅抵当金庫(ジニーメイ:GOVERNMENT NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION)が主な発行体となって信用力を高めたことによって、投資商品として売買できるようになりました。
日本では、住宅金融支援機構が発行する機関投資家向けの「フラット35」が有名です。
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