天然ゴムは、ゴムノキ(ゴム樹)から搾取されて生産されます。国際的に流通している天然ゴムは、ゴムノキから搾取されて生産されたラテックス(樹液)と、ラテックスを加工したRSSとTSRに分類されます。(RSSとTSRの解説は後述します)
天然ゴムの生産国は、タイ・インドネシア・マレーシアで世界の生産量の70%を占めています。
天然ゴムの主な消費国は、中国・インド・米国・日本・欧州で、最大の消費国は中国となっています。自動車用のタイヤが需要全体の70%以上を超えており、とりわけ自動車の普及が盛んな中国やインドの需要が多くなっています。日本は天然ゴムをタイやインドネシアから輸入しています。
天然ゴムは1年中生産されていますが、RSSとTSRの中で流通量が多いのはRSS3とTSR20であり、RSS3とTSR20の主な生産国であるタイの生産量は、雨季の11月から1月に生産量が増加し、乾季の2月から4月が減産期となります。
RSSとTSRは上記の通り、RSSは視覚的に格付けされた天然ゴムで、TSRは成分の品質検査によって格付けされた天然ゴムです。欧米ではTSRが最も利用されており、日本でもタイヤメーカーの使用が増加しているため、天然ゴムの生産国のタイ・インドネシア・マレーシアの主要3カ国のTSRの生産量が55%を超えてきています。年々TSRの生産にシフトする生産国が増えてきています。
TSR20は、大阪取引所(OSE)で上場されていますが、大阪取引所のTSR20は、タイのバンコク港などで本船渡しの条件で受渡しを行うため、世界需要を反映した価格が形成されています。また、STR20の価格は、原料や生産工程の違いから一般的にはRSSより安くなっています。ただ、インドネシアの標準規格のSIR20の価格と比較すれば、SIR20よりも高くなることが多いです。
天然ゴム価格の国際的な指標となっている大阪取引所(OSE)のRSS3の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます。
天然ゴムの基本的な解説や価格動向の解説は、以下のページを参考にしてください。
※その他「コモディティ(商品)」に関する記事は以下。
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