毎月の5日、10日、15日、20日、25日と30日もしくは月末日がそれにあたります。「30日」だけは例外で、旧暦では、日数か少ない月(2月・4月・6月・9月・11月)は29日、日数が多い月(1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月)は30日がそれにあたります。新暦では、日数が少ない月は29日、日数が多い月では30日か31日がそれにあたります。
日本企業は、五・十日にお金の支払や受取(資金決済)を行うことが多く、海外への資金決済も五・十日に行われやすいため、為替市場では五・十日のアノマリーがあります。日本企業(輸出企業)は海外への支払をドルで行うことが多いため、五・十日にドル買いが多くなりやすいというアノマリーがあります。ドル/円の売買が活発になりやすく、特に多くの日本企業が為替レートの指標としている「仲値(TTM)」が公示される午前10時ごろまでドル買いが活発になる傾向があります。すなわち、仲値が公示される午前10時ごろまでは円安ドル高に進みやすく、午前10時以降はドル買いの勢いが弱まるため、円高ドル安に進みやすくなる傾向があります。ただし、これは実需によるドル買いであり、為替市場は投機的な売買が活発であるため、投機的な売買が少ない時にこの傾向が出やすいです。
日本は資源を輸入に頼っていることが多いため、日本の輸入企業は資源を輸入してその対価を払います。対価は資源国にドルベースで支払うことが多いですが、それには確実に支払いの期限が来ます。その支払いは東京の仲値の為替レートで支払う契約をしていることが多く、支払の期限があるためドルを買う必要があります。ゆえに、仲値を通じた売買が活発となる月曜日や月末、そして五・十日の仲値が決まる前の時間帯はドル買いが進みやすくなるとされています。
[参考]
→仲値で円安ドル高(ドル買い)が進みやすい理由とトレード法(五・十日のアノマリー)(姉妹サイト「投資戦略」より)
その他、月別の相場の特徴は、姉妹サイト「投資戦略」の以下のページで詳しく解説しています。
※その他「アノマリー」に関する記事は以下
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