ディーリングとは｜株式投資大百科

ディーリングとは

ディーリング（英語：dealing｜意味：自己売買）とは、証券会社や銀行などの金融機関が、自ら投資家となり、自己の勘定（自社の資金）で有価証券（株式や債券等）や外国為替の売買取引を行うことです。

これに対し、顧客の勘定で売買取引することを「ブローキング」といいます（ただし、外国為替の場合は自己勘定取引も顧客勘定取引も「ディーリング」と呼ばれます）。また、ディーリングを行う人（業者）を「ディーラー」または「トレーダー」といいます。

業務の一つ

株式の売買の注文は、証券取引所に発注することになります。証券取引所には、投資家の買いや売りの注文が集められますが、投資家の個々の注文を証券取引所に取り次いでいるのが証券会社です。証券会社は、個人や法人の投資家が株式などの売買注文を出す場合の委託業務を行っています。

これに対して、証券会社自身が投資家となって、自らの資金と判断で取引を行うのがディーリング（自己売買）です。ディーリングは金融商品取引法で定められた業務のうちの一つです。

相場（株価）に影響する

ディーリングは、自己売買で収益を稼ぐビジネスモデルですが、相場にとっても取引が活性化し安定化する面があります。ただし、その規模が大きなものとなる取引は、相場操縦に繋がります。ゆえに、ディーリングの基準となる証券会社への規制が設けられています。

※その他「用語」に関する記事は以下。

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