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株式分割後の株価について(過去データ修正の影響)

株式分割後の株価について(過去データ修正の影響)


株式分割

ある企業が株式分割を行い株式を「2倍分割(2:1で分割)」するとすれば、現在の1株は2株に増えます。ですが、株式分割後もその企業の資産価値は変わらないので株価は1/2に下落することになります。

上記の例では、株式分割前も後も持株の価値は同じなので、株主にとっては変化がないように見えますが、株式分割後は”株数”が増えるため2つのメリットが生まれることになります。

1つめは、増配です。もし配当額が株式分割後も変わらないのであれば、上記の例の場合ですと、株式分割後は配当が2倍もらえることとなります。株数が増えることによって結果的に増配となるのです。よって株式分割は株主還元として株主に歓迎されます。

2つめは、株式が買いやすくなるメリットが生まれます。株式分割によって株価が下がれば、これまでその株式を買いたかったけど株価が高くて買えなかった投資家が買いやすくなるので、買いの需要が高まりやすくなりますし、発行済株式数が増えることによって流動性も高まり売買しやすくなるメリットが生まれるのです。



株式分割の株価(過去データの修正の影響)

一般的に「株式分割は理論的に株価に中立」と言われています。上記の例の場合ですと、株数は2倍に増える一方、株価は1/2になるので理論的には中立なのですが、株式分割後に配当額を調整することはあまりありませんし、発行済株式数の増加によって流動性も高まることから株主に好感され株価にとってプラス要因となる例が多いです。

株式分割の時に過去の株価は分割の割合に応じて修正されます。例えば、1000円で取引されている株式が「2倍分割(2:1で分割)」されると、株価は500円になり、過去の株価も2(分割比率)で割られることになります。そうすることによって株式分割前の株価は株式分割の影響を受けなくなります。ゆえに、このように株価の過去のデータを株式分割のために修正することは理にかなっていると言えます。

ただし、過去の株価の値動きが実際の変化を伝えていない点は注意が必要です。例えば、「2倍分割(2:1で分割)」を3回された場合は、株価の過去のデータを分割を修正するために2回目と3回目の間の株価は2で割られ、1回目と2回目の株価は4で割られ、株式分割以前の株価は8で割られています。ゆえに、現在と過去の株価の変動による1株あたりの利益や損失は異なります。この考えは価格のパターンを変えるものではありませんが、連続した価格全体をトレーディングシステムでテストすると結果が大きく歪められることになるので注意が必要です。この場合、トレーディングシステムのテストに、分割修正後の価格と使って、固定された株式数ではなく、株の固定されたポジションと仮定することで影響を少なく食い止めることができます。例えば、株式分割後に修正された株価が500円であれば、トレードサイズは200株である一方、株価が5000円であればトレードサイズは20株となります。








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