SWFは、自国の資源(石油や天然ガス)による収入や、自国の外貨準備高などの自国資産を原資として運用していることが多く、世界的に有名なSWFは、ノルウェー、アラブ首長国連邦、中国、サウジアラビア、クウェート、シンガポール、カタールなどです。米調査会社SWFインスティチュートの統計では、世界のSWFの資産規模は7兆ドル以上あるとされており、規模が莫大であるため、その動きは各金融市場に大きな影響を及ぼすことがあります。
外貨準備の場合、運用面で安全性が重視されていますが、SWFの場合は株式や不動産への投資にも積極的であることが多く、高い収益性を求める傾向があります。規模の大きなSWFを運用している国は、産油国や新興輸出国が多く、輸出で得た資金で積極運用をおこなっているため、新興国経済の存在感の高まりや資源価格の上昇時には、SWFの存在感がより高まってきます。
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