1944年7月のドルと金(きん)を軸としたブレトン・ウッズ体制に対して、1971年8月のドルと金の交換を停止した「ニクソン・ショック」から主要国が為替相場を変動相場制に移行するまでの間の国際通貨秩序を「スミソニアン体制」といいます。
ブレトン・ウッズ体制は、第二次世界大戦後の世界の貿易拡大に大きく貢献しましたが、1971年に米国がドルと金の交換を停止したことにより崩壊します。1973年2月まではスミソニアン体制によって固定相場制は継続したものの、1973年2月以降は主要国が変動相場制に移行し、国際通貨体制は転換を迎えました。
スミソニアン体制以前の固定相場制では、IMF協定によって変動幅が平価の上下1%でしたが、スミソニアン合意から各国通貨の基準レート(セントラル・レート)の上下2.25%に変更され、ドルの切り下げや各国通貨の調整が実施されました。この時、日本円も切り上げられ、1ドル=308円となりました。ただし、日本は1973年2月に変動相場制に移行、1973年3月にはEC諸国も変動相場制に以降したことからスミソニアン体制は崩壊しました。
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