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ビッグバン(英国・イギリス)とは

ビッグバン(英国・イギリス)とは






ビッグバンとは

  • ビッグバン(英語:Big Bang)とは、1986年10月27日の英国(イギリス)のサッチャー政権下におけるロンドン証券取引制度の大改革のことです。「ビッグバン」の本来の意味は、宇宙の創生時に起きた大爆発ですが、これになぞらえて呼ばれるようになりました。



改革が必要となった背景

ビッグバン前、英国では証券取引所売買高が世界の証券取引所に比べて相対的に低下しており、国際化の対応の遅れなどから英国の証券業の地位が低下していました。また、通信環境の発展によって機関投資家を中心とする証券投資の大型化や情報処理技術の発達によって大口取引の海外シフト、店頭取引へのシフトが進み、ロンドン市場の発展懸念が高まっていました。これらの状況に対処するため、以下の大改革が行われました。






ビッグバンの内容

証券売買手数料自由化
証券売買手数料の自由化は、英国の公正取引委員会が固定手数料制をカルテル(競争の回避・制限)行為であると申し立て、固定手数料制の維持がロンドン市場の発展を阻害するという懸念が高まっていたことに対処したものです。
単一資格制度の廃止
ジョッパー(自己勘定でブローカーと売買を行う取引所会員)とブローカー(顧客の売買注文をジョッパーにつなぐ仲介業者)の兼業を禁止する「単一資格制度」は、証券業の国際化や機械化の面で不利になることから廃止されました。
証券取引参入規制緩和
従来29.9%以下に規制されていた取引所非会員の会員会社への出資制限が取り払われました。



ビッグバンの効果

上記のような大改革によって英国の金融界は再編され、証券市場へのアクセスが強化されて株式による資金調達が拡大し、市場規模が拡大しました(これを「ウィンブルドン現象」といいます)。また、手数料の自由化に伴って手数料は低下し、制度の廃止や規制緩和によって取引所の国際化が進み、高度な技術や環境がロンドン市場に流入することとなりました。




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