ユーロ/ポンドなど、米ドルを介さない通貨ペアの相場のことを「クロス・レート」といい、その取引のことを「クロス取引」といいます。このクロス取引のうち、米ドル以外の通貨の対円の通貨ペアのことを「クロス円jといいます。
これに対して、米ドルと他の通貨の通貨ペアのことは「ドルストレート」といいます。ゆえに「米ドル/円」は、ドルストレートの一つです。
「クロス円」でも、実際には米ドルが入っている点には注意が必要です。例えば、FXで「ユーロ/円」を取引する場合、これは円とユーロの取引のように見えますが、現在の基軸通貨は米ドルであるため、米ドル以外の取引を行う場合は、米ドルで円を購入して、その米ドルでユーロを購入する、といった取引をすることになります。
クロス円の計算式は、例えば、「ユーロ円」の場合であれば
となります。クロス円の為替レートは、基軸通貨の米ドルを含む2つの通貨ペアから算出することになるのです。他通貨のドルストレートと、米ドル/円から算出することになるので、「ユーロ/円」の場合は、ユーロのドルストレートである「ユーロ/ドル」と、米ドル/円で算出することになります。
例えば、ユーロ/ドルが「1.2010-1.2015」で、米ドル/円が「100.10-100.15」の場合、
ユーロ/円=120.22-120.33
となります。
このように、掛け算によって算出される対円レートの通貨を「掛け算通貨」といいます。掛け算通貨には、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円があります。
一方、割り算によって算出される対円レートの通貨もあります。これを「割り算通貨」といいます。割り算通貨には、カナダドル/円、スイスフラン/円、香港ドル/円、人民元/円、南アフリカランド/円などがあります。割り算通貨の計算式は以下の通りです。
例)スイスフラン/円
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