アジア通貨危機は、1997年7月からタイを中心にはじまりました。アジア各国の通貨下落によって、東アジア、東南アジア各国の経済は大きな打撃を受け、特にタイ、インドネシア、韓国の経済への打撃は大きなものとなりました。マレーシア、フィリピン、香港、中国、台湾も一定程度の影響を受けました。日本は緊縮財政とタイミングが重なり、金融危機の引き金となりました。このアジア通貨危機の影響はアジアから波及し、ロシア財政危機、ブラジル危機を引き起こす原因となりました。
それまでアジア各国は外国資本を呼び込んで輸出主導の経済成長を目指してドルペッグ制を採用していました。ただ、1990年代に中国が急成長したことによって競争力が低下、ドル高が進んだため外国為替の相場がファンダメンタルズと乖離していました。そこで、その乖離を利用して利益を出そうとするヘッジファンドが通貨売りをし始めました。これをキッカケに各国の通貨は急落しました。これにより、通貨を買い支えるための外貨準備がない国の多くがドルペッグ制をやめ、変動相場制へと移行していきました。この影響で、特に韓国の経済危機が深刻となり、IMF(国際通貨基金)からの支援を受けることになりました。
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