信用売残は、信用取引で信用売り(空売り)をしたまま買戻し(反対売買)をしていない株数の残高です。信用売りをしたら、いずれ買戻すことが必要となりますので、空売り比率が高まってくると買戻しの期待が高まり、株価が上昇しやすい傾向があります。ただし、空売り比率が高い場合は、ヘッジファンドな どが積極的に売りを仕掛けていることが多く、売られ過ぎで株価が安いとしても買いを入れづらい状況ではあります。また、空売りは買戻すまでの期間が比較的短いため、空売り比率が高い時は投資家が短期志向を強めていることを示し、同時に先安観が強いことも示します。
空売り比率は、通常20%から30%で推移します。20%割れで相場が天井圏になりやすく、30%以上になれば相場が底値圏になりやすいと見るのが一般的です。ただし、先安観が強い相場では空売り比率が高止まりすることがありますので注意が必要です。個別銘柄では、100%を超えることもありますが、空売り比率が100%を超える状況というのは信用売残が出来高を超えてしまっている状況ですので、そこで信用売残が頭打ちとなりやすく、株価が底値圏となりやすい傾向があります。
空売り比率の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
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